心が不安定なあなた、もしかしてビタミン不足が原因かも!〜
もし「感情の起伏が激しい」とか「気力がわかない」などの精神的不調を感じていたら、あなたにはビタミンが不足しているのかもしれません。
喜びや悲しみなどの精神活動には「脳」が深く関わっています。
全体重に占める割合が約2%の脳ですが、エネルギー消費量は全身の約18%、酸素消費量は全身の約25%にもなります。大量のエネルギーや酸素が使われる事で、脳の働きが維持されているのです。
ストレス反応や血糖バランスなどの調節には、腎臓の上部に付着している「副腎」が働いています。
副腎には表層をとり巻く「皮質」と内部を占める「髄質」があり、特に副腎髄質は、ストレス反応で中心的な役割をする物質をつくり出します。
このように重要な脳や副腎髄質のエネルギー源は、飢餓状態でない限り、酵素が糖質を分解したグルコース(ブドウ糖)のみです。
人間の体に必要なものは、糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素・フィトケミカル(植物栄養素)など、数多くあります。
基本的に体内でつくられない必須栄養素のビタミンは、生命維持に欠かせない酵素を助ける「補酵素」としても働き、水溶性のB1・B2・ナイアシン(B3)・パントテン酸(B5)・B6・ビオチン(B7)・葉酸(B9)・B12・Cと脂溶性のA・D・E・Kがあります。
下記が、ビタミン不足で精神的不調をひきおこす可能性のあるものです。
ビタミンB群(8種類)
協力して働くB群は、豚肉・鶏肉・魚介類・有色野菜に含まれています。
多くは「精神のビタミン」ともいえる働きをします。それは、補酵素としてエネルギーをつくる、正常な赤血球をつくる働きを助ける、神経伝達や細胞の働きに関わるなどです。つまり、十分なエネルギーと酸素を供給して脳を働かせる事が、心の安定につながるという考えです。
ビタミンC(Lアスコルビン酸)
有色野菜や果物に含まれ、水洗いや過熱に弱く、保存中や調理後にも減り続けます。
副腎がストレス反応でつくり出す物質の補酵素として大量消費され、脳にも多く必要とされています。また、喫煙や飲酒が増えるほど反比例するように減ります。
できれば、少量を何回も摂取しましょう。
ビタミンD
魚類などに含まれ、体内でコレステロールから変化したものが皮膚で紫外線を受ける事でもつくられます。
神経細胞を増やし守る事に関わり、脳の情動に関するエリアに影響するようです。しっかり摂取する事で、精神的不調を改善する働きがあるのではないかといわれています。
効果を期待しての薬やサプリメントなどは、大量摂取した場合に水溶性の数種類と脂溶性がビタミン過剰症になる事もあるので、必ず用量を守ってください。
深刻なビタミン不足の場合は、13種類のどれでも危険な欠乏症になる可能性があります。
まずは、寝ている間に使われたエネルギーを補給するために、朝ごはんをきちんと食べましょう!