もくじ
最近よく聞く『PTSD』って?
〜落ち着かない、イライラする、眠れない〜
あなたは『PTSD』という病名を聞いたことがあるでしょうか?
東日本大震災の影響で発症した人が増えたため、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
そこで今回はPTSDについて詳しく解説していきます。
『PTSD』って?
PTSDと略されることが多いですが、正式名を「心的外傷後ストレス障害(Post-traumatic Stree Disorder)」といいます。
命の危機を感じるような出来事(震災、家事、交通事故など)、性犯罪、虐待などによる心的ストレスがトラウマになり、さまざまな症状が起きる病気です。
個人差がありますが、日常生活に支障をきたす場合も多いようです。
症状は大きく分けると下記のように3つのタイプがあります。
1、 再体験
PTSD発症の原因となった体験を「再体験」する症状のことです。
辛かった出来事がフラッシュバックしたり、何度も同じ夢を見たりします。
2、 過覚醒
精神的に常に緊張感があり「落ち着かない」症状のことです。
過剰にイライラしたり、集中力に欠けたり、眠れないことも。
3、 回避・麻痺
PTSD発症の原因となった体験に関係すること(場所、会話など)を「避けよう」とする症状のことです。
それによって本来もっていた感情が麻痺してしまったり、ライフスタイルにも変化が生じるでしょう。
ただしこれらの症状が1ヶ月に満たずに落ち着く場合は「急性ストレス障害」と診断されるようです。
PTSD患者には、どんな風に接すれば良い?
PTSD患者が家族なのか?親しい友人なのか?同僚なのか?など関係性によっても変わってきますが、以下を参考にしてみてください。
「責めない」
PTSDの発症原因は人それぞれですが、多くの場合「恐怖心」がきっかけとなります。
そのため、責めたり威圧的な態度をとるのはNG!
「無理に克服させようとしない」
専門的な知識がないのに、無理にPTSDを克服させようとしてはいけません。
辛抱強く話を聞いたり、本人の頑張りを認めてあげるだけで十分です。
「担当医に相談する」
近しい間柄であれば、どんな接し方をすれば良いか?注意すべきことはあるか?など担当医に相談するのが1番でしょう。
医師から発症原因を事前に聞いておくことも大切です。
今すぐできる!PTSDセルフチェック
以下に当てはまるものが多い場合は、PTSDの可能性が高いかもしれません。
心配な場合は、精神科もしくは心療内科を受診してみましょう。
◯ 過去のトラウマが頭から離れない
◯ 悪夢にうなされることが多い
◯ ちょっとしたことでイライラする、怒る
◯ ある辛い体験を機に喜怒哀楽がなくなった
◯ 集中力がなくなった
◯ 過去のトラウマを思い出すとドキドキしたり汗をかく
◯ 他人への関心がなくなった
◯ 警戒心が強くなった
◯ 将来に希望がもてない