お口の中から健康に〜老化防止〜
『唾液』というとあまりいいイメージではないですが、私たちの口の中では重要な働きをしているのを知っていますか?
年齢を重ねると、様々な理由で唾液線の機能が衰えてきます…。ほんの少しの知識と工夫があなたのアンチエジング・ライフをサポートしてくれるかもしれません。
唾液の役割って?
唾液に含まれる主成分は『アミラーゼ』『リゾチーム』『ムチン』などです。
・アミラーゼ→糖類を分解し体内に吸収しやすくします
・リゾチーム→抗菌作用があります
・ムチン→保湿力が高く、口の中の粘膜や舌を保護してくれます
〜ちょっと寄り道〜
ムチンには『目の乾燥予防』『のど・鼻の粘膜を保護してかぜ予防』『胃の粘膜を保護して胃炎や胃潰瘍の予防』などの効果があります。ヌルヌル・ネバネバした食感をだすのがムチンの特徴で、納豆・なめこ・山芋・レンコン等の食品から摂取することができますよ。
食べすぎ飲みすぎた時は、胃腸を休ませるのが1番!ヌルヌル・ネバネバ野菜をつかったお粥をいただくのはどうでしょうか?
ムチンは生に近い状態で摂取するほうが取り込みやすいので、胃腸が弱っている時は細かく刻みご飯と一緒に軽く煮込んで食べると体に優しくなります。
唾液をよく出すためには・・・?
〜即効性のある方法〜
① 舌を左右のほうれい線にそって順番に押しながら動かし、唇のまわりも舌で押しながらまわす動作を何回か繰り返す
② キシリトール入りのガムを噛む
〜日常生活でできる方法〜
① 昆布茶や昆布水を飲むことで昆布に含まれるグルタミン酸が脳に作用して
唾液を分泌しやすくする
② 『あいうべ体操』を行う。あいうべ体操とは、あ・い・う・べと大きく口
を開けながら発声し最後のべで舌先を下あごの方へ伸ばすように出す方法
唾液の量が少なくなると虫歯や歯周病になりやすくなり、最近の研究では歯
周病が動脈硬化を悪化させるということも明らかになったそうです。
ふだんの生活で「ゆっくり」「よく噛んで」「楽しんで」お食事をいただくだけでも、唾液線を刺激します。また、柔らかい物ばかりではなく食感のある物も大事ですね。
お口の中の健康維持は体の健康にもつながっているので、今日ご紹介した『唾液をよく出す方法』をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?