自覚症状がない?!死亡率が高い?!『卵巣がん』に要注意~女性ホルモン~
卵巣がんが『サイレントキャンサー(沈黙のがん)』と呼ばれていることを知っていますか?
自覚症状がほとんどないのが特徴で、気づいた時にはかなり進行している…という大変怖い病気です。
10代~高齢者まで幅広く発症する可能性があるので、どんな病気なのか知っておきましょう!
卵巣がんって?
卵巣がんとは、その名の通り卵巣で発生するがんです。
もともと卵巣は腫瘍ができやすい臓器で、悪性のものと良性のものがあります。
(ただし大半は良性といわれています)
なかでも最も多いのは、卵巣をおおう上皮にできる『上皮性卵巣がん』。
次いで卵巣の中にある胚細胞にできる『卵巣胚細胞腫瘍』です。
どんな症状が起きるの?
はじめのうち、自覚症状はほとんどありません。
がんが進行すると『下腹部にしこりが見つかる』『お腹に圧迫感がある』『下腹部がぽっこり出る』『何回もおしっこに行きたくなる』などの症状があらわれます。
ただしこのような異変に気づいた時には、すでにがんがかなり進行している確率が高いといわれています…。
(そのため、卵巣がんの死亡率は高いのです)
近年、日本で急増しているのはナゼ?!
もともと卵巣がんは、欧米の国々で多く見られるがんでした(日本で卵巣がんを発症する人は、少なかったのです)。
しかし、欧米化した食生活や晩婚化などの影響を受けて、近年日本でも急増しているといいます。
特に40代に急増しているので、当てはまるあなたは要注意!
定期的な検診が、命を救う?!
卵巣がんは『進行が早く、転移しやすい』といわれています。
さらに自覚症状がほとんどないので、知らない間にがんが進み、気づいた時には治療が難しくなる…というケースが少なくないのです。
こうした事態を防ぐには、やはり定期的な検診が欠かせません!
年に1度子宮がん検診の際、内診と超音波検査を受けて卵巣の状態もチェックしてもらいましょう。
そのほか、40歳を過ぎて「腹部の圧迫感」「頻尿」「疲労感」が1ヶ月以上続く場合は、念のため婦人科を受診することをおすすめします。