現代人に多いナトリウム過剰症〜ミネラルのお話〜
ミネラルといえば、一般的に不足しがちな栄養素として考えられています。
しかし!
ナトリウムは、逆のパターン。
現代人は「摂り過ぎている」と心配されているのです。
過剰摂取が続くと…高血圧や胃がんのリスクを高めることに!
こんな症状がでることはありませんか?
1、 異常にのどが乾く
2、 手足がむくむ
3、 血圧が上がる
これは、塩分を摂りすぎた後に出やすい症状です。
そんな時は、お水と一緒にカリウムの含有量が多い食品(干し柿、トマトジュース、バナナ、キウイなど)を積極的に摂るようにしましょう。
摂りすぎたナトリウムを尿とともに排出させることができます。
ナトリウムの過剰摂取が続くと…?
過剰摂取は、体に下記のような症状をもたらします。
1、 高血圧
ナトリウム(塩分)を摂り過ぎると、血液の浸透圧を一定に保つため、血中の水分が増えます。
その結果、体内の血液量が増すため、血圧が上がってしまうのです。
2、 胃がんのリスクを高める
ナトリウム(塩分)の過剰摂取は、胃の粘膜が溶け、胃壁にダメージを与えます。
その結果、胃炎や潰瘍になりやすくなり、発がんリスクを高めるといわれているのです。
3、 手足のむくみ
私たちの体は、体内のナトリウム濃度を一定に保とうと働きかけます。
そのため、ナトリウム(塩分)を摂り過ぎると喉が渇き、いつもより多く水分をとるように。
水分が体内に増えることで、むくみが生じるというワケですね。
自宅でできる簡単な対策は?
「1日の目安量を意識して」
やはり第一は、塩分を摂り過ぎないこと。
成人の1日のナトリウム摂取量は、10g未満で、理想は6g程度です。
ランチに、一杯のラーメンやうどんを食べただけでその日の半分以上も摂取してしまうことに。
美味しくいただくのは良いのですが、その他で塩分調整をするなど工夫が必要ですね。
(特に、麺類のスープはすべて飲み干さないようにしましょう)
「調味料にご注意を」
また、調味料としてよく使われる「しょう油」「味噌」などは塩分が高め。
毎日のお料理で使うことが多いので、日々「減塩」を意識しましょう。
「気持ち減らしてみる」程度でも、毎日の積み重ねは大きくなります。
(塵も積もれば山となる、ですね!)
お酢や薬味などを上手に使うと、減塩ながら美味しくできますよ。
「カリウムを摂る」
さらに、カリウムを多く含む食品を積極的に摂り、ナトリウムを尿と一緒に排泄するようにしましょう。
パセリ、アボカド、ほうれん草、バナナなどがおすすめです。
熱中症対策には、水分摂取だけでなく塩分も必要です。
上記はあくまでも、普段の生活で気をつけましょう。