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不妊の原因になる『高プロラクチン血症』って?〜女性ホルモンの秘密〜
不妊の原因となり得る『高プロラクチン血症』という病名を知っていますか?
不妊原因はさまざまあり、検査をしても特に問題はないというケースも多いといいますが、妊娠を希望している方なら知っておいて損はないでしょう。
今回は、高プロラクチン血症について詳しく解説します。
『高プロラクチン血症』って?
まずプロラクチンとは、脳の下垂体で分泌される女性ホルモンのこと。
主に「乳腺を発達させて、おっぱいを出す」「子宮を収縮させて、母体の回復を早める」「排卵を抑えて、すぐに妊娠しないようにする」といった働きがあり、妊娠・出産に大きく関わっています。
高プロラクチン血症とは、このプロラクチンの血中濃度が高くなる疾患のこと。
妊娠中または授乳中でないにもかかわらず、数値が30ng/ml以上になると『高プロラクチン血症』と診断されます。(ちなみに妊娠を希望している場合は、15ng/ml以下が望ましいのだとか)
どんな症状が出るの?
◯ 月経不順が続く
◯ 無排卵月経が起きる
◯ 着床障害が起きる
◯ (妊娠・出産していないのに)母乳が出る
上記のような症状がある場合は、高プロラクチン血症を疑ってみましょう。
妊娠が困難な状態ともいえるので、(妊娠を希望している場合は)早めに婦人科を受診したほうが良いですね。
治療法はあるの?
高プロラクチン血症になる原因は、大きく分けて下記のとおり3つあります。
① 抗うつ剤やピルの長期服用で、ホルモンバランスが崩れた
② 脳の下垂体に腫瘍ができ、ホルモンバランスが崩れた
③ 過度なストレスの影響で、ホルモンバランスが崩れた
原因によって治療法は異なりますが、特にこれといった原因が見つからない場合はプロラクチンを抑える薬を服用することで改善をこころみます。
または、漢方薬で治療する方法もあるようです。
高プロラクチン血症の予防法は?
1、 とにかくストレスを溜めない
過度なストレスは、高プロラクチン血症の原因になることも。
日々ストレスをこまめに解消しながら、1人で抱え込まないようにしましょう。
2、 食事を見直す
お肉ばかり、野菜ばかり、お菓子ばかり、、、といった偏った食生活を送っていませんか?
バランス良く食べることが大切ですよ。
3、 ぐっすり眠る
睡眠不足は、ホルモンバランスを乱れさせます。
そのため、睡眠時間はたっぷり確保することが重要です。
あなたはいつも何時間寝ていますか?
漢方薬の先生によると、理想は7時間だそうです♪