改めて・・・食物繊維って何?〜便秘スッキリ解消〜
食物繊維が便秘に効くということは、今や誰もが知っていること。
しかし、食物繊維って何?と聞かれて、きちんと答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、改めて食物繊維について分かりやすく解説します!
食物繊維って?
食物繊維とは、人の消化液や消化酵素の作用を受けず、胃や腸を通って大腸まで達する成分のこと。
※肉や魚などの動物性食品にはほとんど含まれていません
また、ビフィズス菌や乳酸菌のエサとなって善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。
そして食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。
食材によってこの2つの割合は大きく異なりますが、ほとんどの食材に両方とも含まれています。
※ 1つの食材にどちらか一方しか含まれていない、と思っている人が多いようですが、そんなことはありません。割合に差はあるものの、基本的には両方とも含まれています
2つの違いって??
水溶性食物繊維は、腸内の余分な水分を吸収してゲル状にすることで便を柔らかくします。
不溶性食物繊維は、便のかさを増やし腸管を刺激し、腸のぜん動運動を促します。
このように働きは違いますが、どちらも便秘解消に効果的ですね。
ただし!食物繊維はたくさん摂るほど良いというわけではなく「バランスが大事」です。
例えば、不溶性食物繊維を多く摂った場合、水分が不足すると便が固くなり逆に便秘をまねくことも…。
食物繊維の理想のバランスは水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2といわれています。
やみくもに摂るのではなく、こうしたバランスを頭に入れておくと効率的ですね!
・水溶性食物繊維を多く含む食品・・・果物、野菜、こんにゃく、海藻類
・不溶性食物繊維を多く含む食品・・・玄米等の穀物・豆・かぼちゃ・ごぼう
現代人の摂取量は・・・
日本人の食物繊維の摂取量は、食生活やライフスタイルの変化にともなって年々低下…。
以前は1日20gを超えていましたが、最近のデータでは1日14g前後だそうです。
食物繊維は1日25g摂ることが理想とされているので、この数字だけ見てもかなり低下していることが分かりますね。
ただ、食物繊維を生野菜で摂ろうとすると量的に多く感じて、あまり続かない傾向に。
「茹でる」「煮る」など調理方法を工夫しながら、摂ると良いでしょう。
食物繊維は便秘の解消だけでなく「血糖値の上昇を抑える」「血中のコレステロール濃度を下げる」などの作用もありますよ。