糖質制限レシピ、糖尿病の人以外でも
糖質制限食は、糖尿病患者のために日本では江部康二医師が推奨する食事療法ですが、糖質制限を実施することで、糖分を取らないことで頭もスッキリし、ダイエットにもなることから、糖尿病では無い方にも推奨されています。
血糖値が高い糖尿病とはどんな病気?
3大栄養素、糖質・脂質・タンパク質の中で、血糖値を上げるのは「糖質」だけです。
また、5大栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの中で、糖質を含むのは「炭水化物」です。
その炭水化物は、主に「糖質」と「食物繊維」からなりますが、ほとんどの場合「糖質」イコール「炭水化物」と考えても、間違いはありません。
そして、その糖質だけが血糖値を上げ、食後高血糖を引き起こします。
血糖値が高い状態とは、血管の中に糖質がたくさんあることをイメージしてもらえればいいですが、それが血管の壁にどんどんくっついていって、動脈硬化の元となっていきます。
食後に一気に血糖値が上がることで、血管が痛めつけられるという感じですね。
それが、長く続くとどうなるか…。
血管が詰まってしまい、脳梗塞、心筋梗塞、四肢の壊疽を引き起こし、腎臓が動かなくなったり、失明したりします。
そんな血糖値が常に高い状態になってしまっているのが、糖尿病です。
糖尿病自体で死に至るのではなく、動脈硬化などの合併症からくる他の病気で生命を落とす恐ろしい病気です。
糖質制限はどこがいいの?
糖質制限することで、食後高血糖を抑えることが出来、糖尿病患者でも、普段の血糖値が下がってくることが多いです。
いったんなってしまった血管の痛みは修復されないそうですが、糖質制限することで、今後の動脈硬化の進行はおさえられるということです。
実際に私は糖尿病ではありませんが、1週間ほど糖質制限をすることでするりと1kgほど体重が落ちました。
糖尿病の家族も1ヶ月ほどで血糖値が下がってきて、1年続ける頃には健常者の予備軍ぐらいまで下がりました。
ただ、やはり炭水化物などが好きなこともあり、自分に甘く、なかなか続けられないのが糖尿病患者の特徴でもあります。
糖質制限で食べてもいいおやつとは
糖質制限のおやつの代表選手は、ナッツ類です!
カロリーもほどほどにあり、糖質を含みません。
災害時など、タンパク質の食べ物ばかりになりかねない時は、なるべくナッツ類でカロリーを取ることが推奨されていました。
また今は、ふすま粉などで出来た「低糖質パン」や「糖質オフスイーツ」なども増えてきているので、ネットなどで探して手に入れることもいいですね。
また、チーズもおすすめです。
糖質制限レシピのコツ
糖質制限レシピは、江部医師の高雄病院の監修で、本も何冊も出ていますのでぜひ読んでみてください。
糖質制限の食べ物、食事を作るコツとしては、まず主食であるご飯を抜くこと、カロリーはタンパク質と脂質で取るということです。
糖質制限でダイエットをしようとする人は、タンパク質や脂質より、野菜ばかり食べようとしてカロリー不足で倒れてしまう場合があります。
日本人の通常食は、タンパク質の補助として炭水化物でカロリーを補っている場合が多く、炭水化物である主食(ご飯、パン、麺類など)を抜いてしまうと、カロリーが足らなくなることが多いです。
お肉に、魚、とメインを2皿用意するぐらいでちょうどいいでしょう。
もしくは、大豆などの豆製品も糖質制限の代表的な食べ物になるので、副菜を多くとることでレシピが充実しますね。
残念ながら、和食は、砂糖やみりんなどの糖質を使う料理が多いので、糖質制限には向きません。
肉、魚、卵、などをメインの食材として、塩や香辛料でバリエーションをつけることをおすすめします。
納豆も糖質制限食なので、熱いご飯で食べたいところですが、豆腐や大根おろし、温泉卵などと一緒にどうでしょうか。
出汁醤油も砂糖を多く含んでいるので、少なめに。
どのくらいの糖質ならいいの?
糖尿病患者の場合の糖質制限食とは、1食あたり10〜20gで、1日の総糖質量は30〜60gを目標にします。
全く糖質を取らないレシピはなかなか不可能に近いので、意識して少なめにすることから初めてください。
糖尿病ではない人の糖質制限ダイエットでは、1日の糖質量を100g以下におさえることでも十分に効果が期待できますよ。