無添加石鹸には入っていない成分 ~合成界面活性剤とは何か~
「無添加石鹸が肌に良い」ということはなんとなく知っていると思いますが、なぜ良いと言われているのかご存知でしょうか?
その理由は、ズバリ<合成>界面活性剤が入っていないから。
では合成界面活性剤とは何なのか?
今回は【合成界面活性剤】について、詳しく解説します。
合成界面活性剤とは・・・?
まず界面活性剤とは、本来混ざり合わない油と水を混ぜ合わせ、汚れを落とす働きをしているもの。
例えば油と水をコップに入れると、混ざり合うことがなく境界ができます。この2つの性質の境界を界面(表面)といいます。
界面活性剤は何千種類もあり、洗濯用洗剤、台所用洗剤、化粧品(クレンジング、洗顔料含む)、歯磨き粉などあらゆるものに入っている成分です。
私たちが日常使用しているもののすべてに入っていると言っても過言ではありません。
たとえば、化粧品の乳液やクリームに使用する界面活性剤の種類で「レシチン」「サポニン」「リン脂質」「ペプチド」という代表的な天然成分があります。
しかし、これら天然の界面活性剤は「洗浄力が弱い」という欠点が…。
そこで色々な成分を付け加え、より強力な洗浄力をもった【合成界面活性剤】を使っているわけです。
なぜ合成界面活性剤が肌に悪いの?
肌には、外部の刺激や有害物質の侵入を防ぐためのバリア機能が備わっています。
これらのバリア機能が壊されると、肌の水分保持ができないため、肌が乾燥してしまったり色々な肌トラブルの原因になってしまいます。
そのトラブルの代表的な例として「アレルギー」「アトピー性皮膚炎」「ガン」「妊娠異常」などがあります。
なかでも注意したいのが・・・
合成界面活性剤について詳しく説明しましたが、もっとも肌に良くないとされているのは【石油系】合成界面活性剤。石油系合成界面活性剤は、合成界面活性剤よりも強力で成分が残りやすいとされています。
この石油系の成分を使っているものは避けた方が良いでしょう。
もちろん天然のものであろうと合成界面活性剤そのものを使用しないに越したことはありませんが、私たち現代人の生活には欠かせないものでもあります。
それがなければ、体や顔、髪を洗ったり洗濯をするにも大きな手間がかかってしまうのです…。
つまり『合成界面活性剤と上手に付き合うこと』が大事です。
例えば、クレンジング剤を使用している間はバリア機能が破壊されてしまっているので、短時間で終わらせるなど。
このように、私たちが普段何気なく使用しているものでも、少し意識して使うようにすれば、肌荒れを防ぎ自分の身を守ることができるはずです。