唐辛子は本当に体を温めてくれるの?!~冷え性さんの豆知識~
『体を温めてくれる食べ物といえば?』と聞かれたら、多くの人が『唐辛子』と答えるのではないでしょうか。
たしかに食べると体が熱くなってポカポカしてきますよね!
しかし、唐辛子は本当に体を温めてくれる食品なのか、詳しく調べてみると・・・??
唐辛子は体を温める?冷やす?
唐辛子の辛味成分である「カプサイシン」には、発汗・抗酸化・抗菌・脂肪燃焼作用があると言われています。
(脂肪燃焼効果があることから、一時ダイエット中の女性に人気が出ましたよね?!)
これらの働きによって、唐辛子を食べると体が温まったように感じます。
…が、私たちの体は温まったと感じると、体温を下げようとして汗をかきますよね。
つまり放射冷却作用が起きるので、結果的に体は冷えてしまうのです。
ただし!汗腺の数によって効果が違う?!
唐辛子といえば、インド料理やタイ料理に使われることが多いですよね。
暑い地域の人たちが、体を冷やそうとして食べている…と考えれば納得です。
しかし料理に唐辛子が使われているのは、暑い国ばかりかと言えば、そんなこともありません。
北海道と同じくらい寒いと言われる韓国でも、料理に唐辛子を使うことが多いでしょう。
体を冷やしてしまうのに何で??と思われるかもしれませんが、それにはこんな理由があります。
前述した通り、唐辛子には「体を温める作用」と「(発汗作用によって)体を冷やす作用」があります。
もともと暑い地域に住んでいる人たちは肌にある汗腺の数が多いため、唐辛子を食べると発汗しやすく体を冷やします。
一方、寒い地域に住んでいる人たちは、汗腺の数が少ないため発汗作用よりも、体を温める効果のほうが高くなるのです。
唐辛子にはこんな効果も・・・
『免疫力アップ』
代謝が下がっていると、中性脂肪が血管内にこびりつき免疫細胞の働きを弱めてしまいます。
しかし、唐辛子に含まれるカプサイシンには脂肪燃焼作用があるため、免疫力低下の原因となる中性脂肪を減らしてくれるのです。
『疲労回復』
カプサイシンの働きによって、血流がスムーズになり疲労物質が分解されやすくなります。
「疲れた〜」という時は、料理のスパイスとして唐辛子をプラスしてみると良いでしょう。