今、注目されているファイトケミカルって?〜老化対策〜
アンチエイジングに効果的!ということで、注目を集めているファイトケミカル。実際、どんな成分なのか知っていますか?
一体、どんな働きをするのか、どんな食品に含まれているのか、をご紹介します。
ファイトケミカルって何語?
ファイトケミカルは、ギリシャ語で「ファイト」=「植物」、「ケミカル」=化学物質」という意味です。
つまり、植物(野菜や果物)由来の化学成分といえます。
植物が、光合成を行うとき、遺伝子を傷つける活性酸素が発生します。それを無害化するため(いわば、自分の身を守るため)、抗酸化力の高いファイトケミカルを備えているのです。
私たち人間の身体機能維持には、必ずしも必須な栄養素ではありません。しかし、近年これだけ注目を浴びているのには理由があります。
それは、私たちの体内で生成されるSOD酵素(スーパーオキサイドジムスターゼ)が、年齢とともに減少するためです。(SOD酵素は、体内の活性酸素を効率良く除去する代表的な酵素!)
加齢にともない減少してしまうSOD酵素に替わって、同じような働きをするファイトケミカルに注目が集まったというワケです。
ファイトケミカルは、どんな働きをするの?
具体的には、
・ 免疫細胞と結びつき、活性化する
・ 炎症を鎮めたり、傷を修復する
・ ホルモン分泌のバランスを整える
・ 活性酸素を抑制し、免疫力を高める
代表的なファイトケミカルとは?
「ポリフェノール類のファイトケミカル」
アントシアニン(主にブルーベリー、ビルベリー、カシスなど)
レスベラトール(サンタベリー、ぶどうなど)
カテキン(緑茶、紅茶など)
「カロテノイド類のファイトケミカル」
ルテイン(緑黄色野菜など)
アスタキサンチン(鮭、いくら、えびなど)
「香辛成分のファイトケミカル」
スルフォラファン(ブロッコリースプラウトなど)
カプサイシン(唐辛子など)
こんな悩みには…?
「シミやくすみを防ぎたい」
ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に多く含まれる香辛成分、スルフォラファンが効果的です。高い抗酸化力を持ち、シミやくすみの原因物質を抑える働きもします。
「冷え性を改善したい」
しょうがに含まれる香辛成分、ジンゲロールがおすすめです。新陳代謝を促し、血管拡張作用もあります。特に、金時しょうがに多く含まれます。
「肝機能を整えたい」
ポリフェノールの一種で、ウコン(ターメリック)に多く含まれるクルクミンが効果的です。アルコール分解を助けたり、胆汁の分泌を促すなど、肝機能を高めます。