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コレステロール値は「低すぎ」てもダメ?!
コレステロール値が基準値よりも高い人は、下げるために食事や運動などを心がけると思いますが、基準値より大幅に低い場合はどうでしょうか…?
実は、低すぎるのも要注意!です。
今回は、コレステロール値が低すぎるケースについてご紹介します。
「悪玉」コレステロールだって必要?!
コレステロールと言えば「善玉コレステロール(HDL)」と「悪玉コレステロール(LDL)」の2種類がよく知られていますよね。
悪玉コレステロール値が基準値より高いと動脈硬化などを引き起こすリスクが高まります。
しかしながら、必要なコレステロールを全身に運ぶ役割もあるため、低すぎるのも問題なのです…。
基準値を大幅に下回る場合は、何か病気が隠れている可能性が!一体、どんな病気が隠されているのでしょうか?
コレステロール値が低い場合に疑われる病気って??
1、 甲状腺機能亢進症
甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、全身の代謝が高まってしまう病気。
「たくさん食べているのに体重が減ってしまう」「疲れやすくなった」「動悸を感じる」「イライラしやすい」「排便の回数が増えた」のような症状が出やすくなります。
甲状腺ホルモンは、コレステロールを胆汁酸に変換するのを助けたり、コレステロールの生成を促す働きがあります。
そのため過剰に分泌されていると、LDLコレステロール値は低くなるのです。
2、 肝疾患
コレステロールの合成は、ほとんどが肝臓で行われています。
そのため、肝炎や脂肪肝などの肝疾患によって肝臓がダメージを受けていると、LDLコレステロール値は低くなるでしょう。
LDLコレステロール値を正常に戻すには?
1、 まずは血液検査を
もしLDLコレステロール値が基準値より大幅に低い場合は、医師より再検査を勧められるでしょう。
血液検査をして、上記のような病気の疑いがないか調べてもらいましょう。
2、 食生活を見直す
LDLコレステロール値が低すぎる人は、動物性食品の摂取量が極端に少ない可能性があります。
卵・肉・バターなどを上手に取り入れながら、不足気味の栄養をきちんと摂るようにしましょう!
3、 ビタミンを摂る
ビタミンが不足している可能性もあります。
脂に溶けやすいビタミンEやβカロテンを積極的に摂るようにしましょう。