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アルコールのお供は、枝豆・豚バラ串で決まり!?〜ビタミンB1の補給〜
「お酒を飲み始めると、ほとんど食事をしない」というタイプのあなた。その飲み方、実は「二日酔い」「疲労感」の原因になっています。
というのは、ビタミンB1に深い関係が。アルコールとビタミンB1の関係をご紹介しますね。
アルコールとビタミンB1の関係って?
私たちの体は、アルコールを摂取すると、まず「アセトアルデヒド」という物質に分解します。さらに、この物質を、アセトアルデヒド脱水素酵素(代謝酵素)が酢酸に分解(※酢酸は、無害)。
この時、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きだけでは分解が追いつかなくなると、ビタミンB1が大量に消費されてしまうのです。それだけでなく、アルコールはビタミンB1の吸収を悪くし、排泄によって体外へ出してしまうという特徴も。
「お酒を飲むと、ビタミンB1は不足しやすくなる」ということが分かりますね。では、そもそもビタミンB1って、どんな働きをしているのか確認しておきましょう。
ビタミンB1は、そんなに重要なの?
主な働きは、糖質を分解してエネルギーに変えること。さらに、脳の働きを活発にしたり、乳酸の分解を促すので、私たちの「神経や筋肉を正常に保つ」作用もあります。
このビタミンB1が不足すると、糖質の分解ができなくなり、血中に乳酸やピルビン酸などの疲労物質がたまります。その結果、「疲れがとれない」「神経炎になる」などの症状が。
ビタミンB1は、失われやすい!?
ビタミンB1は、水溶性のビタミン。そのため、水洗いや加熱などでも、本来食品に含まれているビタミンB1の約25%が失われてしまうといいます。(成分が流れ出てしまうのです)
普段、食事からビタミンB1を摂る際にも、思っているほど体内に吸収されていない場合があるのですね。炭水化物をよく食べる人、お酒をよく飲む人は特に積極的に摂取していきましょう。
どんな食品を摂ればいい?
牛肉、豚肉、うなぎ、豆類、ハムなどに多く含まれています。ビタミンB1は熱に弱く、加熱調理すると含有量が減ったり、破壊されてしまうことも。生のまま食べられるものは、極力「生」で摂るようにしましょう。
また、肉類は加熱調理が一般的なので、ビタミンB1の働きを活発にする「アリシン」と一緒に摂ることをオススメします(ちなみにアリシンは、にんにく、玉ねぎ、にら等に多く含まれている)。こうした小さな工夫で、吸収率を高め、効率良くビタミンB1を補給することができます。
お酒のおつまみには、コレが最適!
アルコールとビタミンB1の関係がわかったところで、不足しがちなビタミンB1が摂れる「おつまみ」のご紹介です。
ビタミンB1が含まれるおつまみは…
- 枝豆
- 冷奴(絹ごしの方が良い)
- ぬか漬け
- かつおのたたき
- 豚バラ串
翌日、酔いも疲れも残さず、シャキっと過ごすために…飲み会前にウコンもいいけれど、ビタミンB1は欠かせませんね!