もくじ
添加物の「リン酸塩」摂りすぎてない?〜ミネラルのお話〜
加工食品を購入するとき、原材料名の表示をチェックしていますか?
多くの場合、食品添加物である「リン酸塩」が含まれています。
このリン酸塩とミネラルは、どんな関係があるのかご紹介します!
なぜリン酸塩が使われているの?
下記の食品に、リン酸塩が使われる「目的」をご紹介します。
・ ハムやソーセージ・・・原材料であるお肉の水分と柔らかな食感を保つため
・ インスタント麺・・・弾力のある麺にするため
・ チーズ・・・乳化剤(混じりにくい水と油を均一に混ぜ合わせる)
・ ドーナツなどのお菓子・・・膨張剤(膨らませる)
・ コーラなどの清涼飲料水・・・酸味料(酸味を加える、または酸化を防止する)
・ 缶詰・・・防腐剤(腐敗を防ぐ)
リン酸塩とミネラルの関係は?
しかし、リン酸塩を過剰摂取すると、カルシウム(ミネラル)が腸から吸収されるのを妨げます。
また、骨の中にあるカルシウムが溶け出す原因に。
そのため、加工食品をよく食べるようになった現代人のリン酸塩過剰摂取が心配されているのです。
対策はできるの?
とは言え、加工食品を完全に避けて生活するのは、至難の技ですよね。
そこで、食べるときにできる「カンタン対策」をご紹介します。
それは、加工食品を食べる前に「さっとお湯に通す」こと。
それだけでも、食品添加物は溶け出すので、普通に食べるよりグンとその量を減らすことができます。
例えば、ハムやソーセージは切れ目を入れて、さっと湯どおしします。
ちくわなどの練り物は、下茹ですると良いでしょう。(この時、使ったお湯はそのまま使わず、捨てるようにしてください)
これも、カルシウムの吸収を妨げる?
実は、リン酸塩以外にも、さらに身近な食品でカルシウムの吸収を阻害するものがあります。
・ 食物繊維が豊富な野菜(特に、穀類、藻類)
・ シュウ酸を多く含む野菜(パセリ、長ネギ、ほうれん草)
・ 食塩、砂糖
・ アルコール
ただし、あくまでも「過剰」摂取になると吸収を妨げるので、食べ過ぎなければ大丈夫でしょう。
カルシウムの吸収に必要なのは…?
カルシウムの吸収を助け、骨にカルシウムを運び込む働きをするのが「ビタミンD」です。
適度に紫外線を浴びることで、体内にビタミンDをつくることができます。
食品では、牛乳、レバー、カツオ、イワシなどにたっぷり含まれているので積極的に摂ると良いですね。
さらに、お料理には「お酢」を使うのがポイント!
(お酢は、ビタミンやミネラル類の吸収を促す効果があるのです)
また、カルシウムはお酢と一緒に摂ることで「酢酸カルシウム」に変化。
カルシウムを単独で摂るよりも、吸収率が50%も高まるそうです!