恐ろしい!?脳貧血の正体
突然ですが「貧血」と「脳貧血」の違いを知っていますか?
なんとなく同じような症状に思えますが、実は全くの「別もの」です。今回は、この2つの違いをご紹介したいと思います。
脳貧血って何?
脳に十分な血液が行き渡らなくなり、血圧が低下して起きる様々な症状のことを言います。具体的には、以下のような症状です。
「めまい」
「嘔吐」
「立ちくらみ」
「気が遠くなる」
「頭痛」
「冷や汗」
いきなり起き上がったり立ち上がるなど“頭の位置を動かした時”に、症状が出やすいのが大きな特徴と言えます。
自分1人でもなんとか対処できることもありますが、立ちくらみや気が遠くなるといった症状の場合は転倒する危険があるので、脳貧血を甘くみてはいけません。
その原因は?
主に「自律神経の乱れ」と「低血圧」にあると言われています。
自律神経が乱れる原因は、もともとの性格や体質をはじめ、生活習慣やストレスなどが考えられます。(ちなみに、完璧主義タイプの人は自律神経が乱れやすい傾向にありますよ)
低血圧の場合、実ははっきりとした原因がわかっていません。ただ、血行不良や無理なダイエットが影響する可能性が高いようなので、基本的なことですが適度な運動と食生活がキーポイントと言えそうですね。
貧血とどう違うの?
同じ「貧血」という言葉が入っていますが、貧血と脳貧血は全くの別ものです。
貧血の主な原因は、全身に酸素を運ぶ働きをする「ヘモグロビン」が不足するためですが、脳貧血の場合は、血液そのものとは関係がないので検査をしても異常は見つかりません。
脳貧血に効く?!6つの予防策
1、 朝食をきちんと摂る
2、 こまめに水分補給をする
3、 下半身に筋力をつける
4、 急に頭の位置を動かさない
5、 ストレスを溜め込まない
6、 睡眠を十分にとる
自覚症状がないまま、いきなり「めまい」「立ちくらみ」等の症状が出ることが多いので、日頃からの予防策が欠かせません。
もし脳貧血を起した場合の対策は?!
1、 すぐに横になり、足の位置を高くしましょう
血液がスムーズに流れるように、足の下にクッションなどを置いて頭よりも足の位置を少し高くしましょう。
2、 体を温めましょう
脳貧血を起こすと、冷や汗が出て体が冷たくなります。タオルを巻くなどして体を温めましょう。
3、 下着を緩めましょう
体を締め付けている下着(付けていればベルトも)は、一度緩めましょう。それだけでも、少し体が楽になると思います。