もくじ
あまり知られていない『ビタミンK』の効果って?!
数あるビタミン類のなかでも馴染みのない『ビタミンK』。
一体どんな効果をもっているのか?あなたは知っているでしょうか。
意外と重要な役割を果たしているビタミンなので、知っておいて損はありませんよ…♪
『ビタミンK』って?
ビタミンKは、脂溶性ビタミンのひとつ。(ビタミンA、D、Eも脂溶性ビタミンに属します)
後ほど詳しくご紹介しますが、ほうれん草などの緑色が濃い野菜、海藻類、納豆、肉、卵などに含まれています。
出血した血液を固めて「止血」を助ける働きがあるほか、骨にカルシウムを沈着させて「骨を丈夫にする」作用もあります。
日常生活で切り傷をつくってしまうことは多々あると思いますが、その際自然と血が止まるのはビタミンKの働きがあるからなのですね。
逆にビタミンKが不足すると血液を凝固させる働きが低下するので「歯茎から血が出やすくなる」「軽い切り傷でも血が止まりにくくなる」ことも…。
ビタミンKが多く含まれる食品って?
・ ほうれん草
・ モロヘイヤ
・ 小松菜
・ 明日葉
・ ひじき
・ わかめ
・ 納豆
・ 肉類
・ 卵
・ 乳製品
ビタミンKの吸収率を上げるには?
ビタミンKの吸収率は、一緒に食べるもので変わってきます。
成人で健康体の方なら約80%といわれていますが、低い方だと約20%にとどまってしまうことも。
人によってかなり差がみられるようです。
吸収率を高める秘訣は、ビタミンKと一緒に「たんぱく質」や「油」を摂ること。ぜひ参考にしてみてください。
50歳前後の女性は、ビタミンKを積極的に摂ったほうが良い??
一般的に女性ホルモンの分泌量は、40代後半を過ぎると減少していきます。
さらにカルシウムの吸収も悪くなるため、女性は「骨粗しょう症」になりやすくなるのです…。
ビタミンKは、そのリスクを少しでも減らすための強い味方!というのも、先ほどお話したとおりビタミンKには「骨を丈夫にする」働きがあるからです。
「妊娠・授乳中の方」「抗生物質を長期間服用している方」「更年期の方」「月経時の出血が多い方」も、ビタミンKを積極的に摂ると良いでしょう。
新生児の『ビタミンK欠乏性血症』って?
生後1ヶ月頃、ビタミンK不足により突然頭蓋内出血が起きる病気です。
赤ちゃんは生後約半年までは凝固因子が少ないうえ、(母乳で育つ赤ちゃんの場合は)母乳にはビタミンKがあまり多く含まれていないため、ビタミンKが不足しがちなのです。
最近では、予防のためにビタミンKの内服が行われているのであまり心配はいりませんが、豆知識として知っておくと良いですね。