PMSのさらに上をいく『PMDD』って何?!〜女性ホルモン〜
生理の約2週間前から起き始めるイライラ、焦り、不安、眠気、だるさ、頭痛、腹痛などの症状をPMS(月経前症候群)といいますよね。
では、さらにその上をいくPMDD(月経前不快気分障害)をご存知でしょうか?
正式に精神疾患として認められたのはごくごく最近なので、知らない方も多いと思います。
そこで今回はPMDDについて詳しく解説します。
うつ病などのいわゆる精神疾患とは異なるので、ご注意くださいね。
PMDD(月経前不快気分障害)の症状は?
生理前に起きる重度の精神的不調のことをPMDD(月経前不快気分障害)といいます。
イライラしたり不安を感じるレベルが「日常生活に支障をきたす」ほど重い状態です。
(そのため“PMSのさらに上をいく”という表現をしました)
具体的には、
・ 気分の落ち込みがひどく、自殺願望が湧く
・ 周りに対して攻撃的になる(または、暴力的になる)
・ 場合によっては、自傷行為にはしる
人間関係や仕事に影響が出る場合も…
PMDDを発症する女性は、(月経がある女性の)約5%といわれています。
そのため、同じ女性であっても理解してもらえないケースが多いでしょう。
PMS症状ですら理解できない男性にとっては、PMDDを理解するのは非常に難しいことかもしれません。
そのため、最悪の場合パートナーとの別れや離婚の原因になることもあります。
また症状が重い状態のまま仕事に行くと、人間関係の悪化につながることも…。
こうした事態を考えると、生理前に起きる一時的な症状とはいえ決して軽視できませんよね。
あなたは大丈夫?今すぐチェック!
下記に当てはまるものがいくつあるかチェックしてみましょう。
3つ以上ある場合は、PMDDの可能性が高いので要注意!
(生理予定日2週間前になると)
◯ 無性にイライラする
◯ 極度の不安や緊張を感じる
◯ 理由なく号泣する
◯ 体が重く、だるく感じる
◯ 異常に眠くなる(または、眠れなくなる)
◯ 精神的にデリケートになる
◯ 自分で感情をコントロールできない
◯ 自殺願望が湧く
◯ お腹が痛い、張る
◯ 乳房が痛い、張る
ただしPMDDは、うつ病とは異なります。
PMDDの場合、生理予定日2週間前から症状が出はじめ、生理が始まると数日でパタっと治るのが特徴です。
自己判断が難しい時は、早めに専門の病院へ!
信頼できる医師による診断を受けるだけで、精神的に落ち着くケースもあります。
そして自分の症状に合った治療を早めに行えば、数ヶ月で改善されるでしょう。