『コエンザイムQ10』が精子の運動率を上げる?!〜不妊に悩むあなたへ〜
「OAT症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、精液検査の結果、精子濃度・運動率・正常精子形態率が基準値より下回ることをいいます。
原因不明のOAT症候群の場合、これといった薬がないのが現状だそうです。
しかし、近年『精液中の抗酸化力を改善する』という治療法が有効であることが分かってきたのだとか!
そこで今日は、OAT症候群の救世主ともいえる『コエンザイムQ10の驚くべきパワー』について分かりやすく解説します。
コエンザイムQ10が、精子を元気にする?!
近年、さまざまな研究によってコエンザイムQ10の服用が男性不妊の治療法として有効であることが分かってきました。
具体的には、コエンザイムQ10を継続的に摂ることで精子の運動率が改善される、とのこと。
(ただし、不妊原因がハッキリと分かっている場合は、コエンザイムQ10を摂取してもあまり効果は見られないようです)
というのも、コエンザイムQ10は強力な抗酸化力をもっているから。
その効果、なんとビタミンCの約340倍というから驚きです!
また、それだけでなく酵素の働きをサポートする補酵素としての役割もあります。
こうした働きにより、精液中の酸化ストレスが減ったり、精子の運動エネルギーの産生効率が高まるのだとか…!
抗酸化作用をもつ成分はコエンザイムQ10のほかにも多く存在しますが、しっかりとした臨床試験によって有効性が示されているものは少ないでしょう。
よって、男性側の問題で不妊に悩んでいる場合は、コエンザイムQ10の服用をおすすめします。
「酸化型」と「還元型」はどっちが良いの?
それぞれのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
◯ 酸化型コエンザイムQ10
メリットは「価格が(還元型に比べて)比較的安い」という点です。
一方デメリットは「効果を実感するまでに少し時間がかかる」「摂取しても何割かはそのまま排出されてしまう」という点です。
というのも、酸化型コエンザイムQ10の場合は、体内で還元型に変換する必要があるから。
◯ 還元型コエンザイムQ10
メリットは「吸収されやすい」「効果を実感しやすい」という点です。
還元型であれば、(変換する必要がなく)そのまま本来の力が発揮できるというわけ。
一方デメリットは「価格が(酸化型に比べて)高い」点でしょうか。
副作用はないの?
どんな成分を摂る場合も、やっぱり気になるのは副作用ですよね。
コエンザイムQ10は、私たちの体内にもともとある物質なので基本的に副作用はないと言われています。
ただし、選ぶサプリメントによっては添加物が多く含まれていることもあるため、その影響でアレルギー反応が出る可能性はあります。
用法・用量を守って、過剰摂取には気をつけましょう。