女性ホルモンのプロゲステロン…別名『ブスホルモン』とは???
女性ホルモンには2種類あると言われています。
卵巣から分泌されるエストロゲン(卵巣ホルモン)と、排卵後に卵胞から変化した黄体から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)です。
エストロゲンは別名『美肌ホルモン』と呼ばれるのに対して、プロゲステロンはなんと…『ブスホルモン』と言われています。
そのため、エストロゲンにばかり注目されてしまいますが、実は「プロゲステロン」も大事な女性ホルモンの要素なのです。
プロゲステロンが『ブスホルモン』と呼ばれるワケとは・・・?
美容の観点からみてプロゲステロンの分泌量が活性化すると、以下のようなことがおこります。
・肌にシミができやすくなる…
・むくみがひどくなる…
・大人ニキビができてしまう…
・生理前のように肌が不安定になる…
・食欲旺盛になる…
これだけをみると、プロゲステロンがブルホルモンと言われるのもうなずけますね。
しかし、そんなプロゲステロンにも大事な大事な働きがあるのです。
それは…妊娠促進作用?!
プロゲステロンは排卵直後から卵巣で作られますが、排卵の際、成熟した卵子はそれまで入っていた卵胞という袋から飛び出します。
排卵後に卵巣に残っていた卵胞が黄体に変化して内分泌組織が形成され、多量のプロゲステロンが分泌されます。
黄体は排卵から2週間前後存在しているので、次の月経が始まるまでの期間は分泌量が増え、主に受精卵が着床しやすいよう子宮内膜の状態を柔らかく厚くして、体温を上げるという『妊娠促進作用』があると言われているのです。
この黄体ホルモンの分泌が少ない状態を「黄体機能不全」といい、隠れた不妊症の原因とも言われています。
その他メリットしては『血糖値を正常にする』『体脂肪を減らす』『エストロゲンの過剰作用を防ぎ女性ホルモンのバランスを調整する』などがあげられます。
そのため、プロゲステロンも大切にしていきたい女性ホルモンの一つなのです。
どうやってブスホルモンと付き合えば良いの?
プロゲステロンが多く分泌される時期は、皮脂も多くなるので『余分な皮脂をこまめに取る』よう心がけましょう。
また、肌がくすみがちになりシミも増えやすい時期なので『栄養価の高い美容液でスキンケアをする』『ビタミンCなどを積極的に摂る』『日焼け止めを塗る』などいつもより手厚いケアが大切です。
さらに水分をため込んでむくみやすくなるので『塩分やお酒は少し控える』と良いですね。