骨粗しょう症になると、どんなことが起きるの?〜ミネラルのお話〜
女性に多いといわれる骨粗しょう症、「私は大丈夫!」と油断していませんか?
「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」といわれるほど、自覚症状なく静かに進行していきます。そのため、気づいた時には、かなり進行しているケースも…。
他人事と思わず、今のうちからできる対策は、どんどん積極的に取り入れておくことをオススメします!
骨粗しょう症のメカニズムって?
骨も新陳代謝をしていて、古い骨を溶かす細胞と新しい骨組織をつくる細胞があります。「形成」と「破壊」のバランスがとれている時は問題ないのですが、そのバランスが崩れた時(つまり、作る量より壊れる量が多くなった場合)、骨がもろくなり、骨粗しょう症に…。
骨の中がスカスカの状態なので、ちょっとした衝撃でも骨折しやすくなります。骨折箇所によっては、寝たきりになる可能性もあるので、甘く見てはいけませんね。
骨粗しょう症になる引き金は?
1、 老化
骨密度は、男女ともに20〜30代をピークに減少するといわれています。(50代からは一気に低下傾向に…)さらに、骨をつくるのに欠かせないカルシウムは腸から吸収されますが、加齢にともないその吸収率は低下。その結果、骨密度も下がってしまうのです。
せっかく摂ったカルシウムも、吸収されて骨に取り込まれなければ意味がないですよね。
2、 更年期によるエストロゲンの減少
女性は閉経を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が一気に低下します。そもそも、エストロゲンは、カルシウムが骨から溶け出すのを防いだり、カルシウムの吸収を助ける働きをします。
そのエストロゲンの分泌が減ることで、骨をつくるカルシウムの吸収率が下がってしまうというワケですね。
3、 ダイエットや偏食
単品ダイエットや極端なカロリー制限は、骨の健康に必要な栄養素(カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど)が不足する原因に。
骨まで痩せてしまうようなダイエットは避けましょう。(細くても、不健康な体は魅力的とは言えませんよね?)
4、 リンの摂りすぎ
ミネラルのひとつである「リン」は、骨や歯をつくるのに必要な栄養素です。しかし!摂りすぎてしまうと、カルシウムの吸収を妨げて、体外に排出させてしまうのです。
加工食品には、リンが含まれていることが多いため、リンの過剰摂取には十分注意しましょう。(加工食品を購入する際は、パッケージ裏の成分表をチェックしてみると良いですね)