もくじ
美肌の大敵!ニキビ 皮膚科で処方される薬ってどんなもの? ~その3~
皮膚科で処方されるニキビ治療薬には、前回ご紹介した「抗生物質」「ディフェインゲル」「ベピオゲル」以外にも色々あります。
引き続き、ニキビ治療薬についてご紹介しましょう。
抗炎症剤
肌の奥に残ってしまった炎症を抑えるために使用します。
飲み薬としては「ブルフェン」、塗り薬としては「スタデルクリーム」などが有名です。
皮脂分泌抑制剤
その名の通り、皮脂の分泌を抑える薬になります。
これは、抗生物質や抗炎症剤など他の薬と合わせて処方されることも多いです。
副作用が少ないと言われています。
飲み薬は「ビタミンB6」や「ビタミンC」、もしくはホルモンバランスを改善させ皮膚分泌を抑えるために「女性ホルモン剤」や「低用量ピル」が処方されることもあります。
ビタミン剤
皮膚組織の回復を早め、肌の新陳代謝を高めます。
主に飲み薬の「シナール」などが処方されます。
漢方薬
基本的に漢方薬単独で治癒をすることは難しいといわれていますが、最近は長期化したニキビ治療の補助的な役割として、抗生物質などと併用して処方されることも多くなってきました。
その他にも薬が合わない、抗生物質を使いたくない、体質から改善したい方などに処方される薬になります。
主にニキビに処方される漢方薬
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)…
ホルモンバランスを整える効果があり、血行を良くして老廃物の排出を促します。
その他、めまいや頭痛、生理痛にも効果があり、女性に適した漢方薬です。
清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)…
炎症を緩和する作用があります。
基本的に顔の皮膚病に用いられ、背中ニキビなどには向かないそうです。
思春期ニキビに効くことが多いのだとか。
荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)…
皮膚が浅黒く、炎症をおこしやすい人に向いています。
強い炎症を抑え、肌に潤いを持たせる効果が期待できるでしょう。
その他、鼻炎や扁桃炎などの症状にも処方されるようです。
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)…
ニキビの膿を出させて、炎症を抑える効果があります。
お尻や背中などのニキビにも効果的。
その他、湿疹、じんましんなど皮膚炎全般に用いられている漢方薬です。
基本的に、薬には「合う」「合わない」があります。
一般的に良いといわれているものでも、人によっては副作用がでるケースもあることを理解しておきましょう。