もくじ
日本人はカルシウム不足になりやすい?その理由とは〜ミネラルのお話〜
カルシウムは、私たち日本人が不足しがちと言われる代表的なミネラルのひとつです。
でも、どうして他国の人たちに比べて、カルシウムが足りていないのでしょうか?
その原因は、日本ならでは…
1、 日本の「水」にアリ!
他国と比べて、日本の水は「軟水」がほとんどです。
軟水とは、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない水のことです。
逆に、ヨーロッパの国々の水は、硬水が多いですよね。
飲むだけでなく、料理にも使われる水は、私たちの生活に欠かすことができません。
毎日摂取する水(軟水)に、カルシウムがあまり含まれていないため、意識して他の食品から摂っていないと、不足しやすくなるのです。
軟水に慣れている日本人が硬水を飲むと、違和感を感じたり、お腹を下す場合があります。
もし、硬水にトライする場合には、いきなり硬度の高いものではなく、硬度の低いものからはじめてみましょう。
硬度は、ボトルの裏ラベルに記載されています。
慣れてきたら、徐々に硬度をあげていくと良いですね。
2、 日本の「国土」にアリ!
日本の国土の多くは、火山灰地でカルシウム含有量が少ないのです。
そのため、土壌で育つ農作物に含まれるカルシウムの量も、少なくなるというワケ。
こうした日本ならではの環境も、カルシウム不足に関係しているのですね。
3、 日本「食」にアリ!
世界的にも日本食は「ヘルシーフード」と言われ、多くの人たちに愛されるようになっていますね。
しかし実は、日本食には乳製品が少ない、という弱点もあります。
そのため、牛乳や乳製品(ヨーグルトなど)を和食に取り入れる「乳和食」がちょっとしたブームになっているとか。
和食の弱点とされる「塩分過多」「カルシウム不足」を補えるということで、注目が集まっています。
特に、女性は積極的に摂取を!
元々、女性は骨量が少なく、妊娠によってカルシウムを多く使います。
さらに、閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の減少にともなって、骨ができにくい状態に。
そのため、骨粗しょう症の約80%は女性といわれています。
食生活にカルシウムを積極的に取り入れるだけでなく、運動不足にならないよう注意しましょう。
ウォーキングやジョギングなどで骨に刺激を与えると、カルシウムを吸収しやすくなりますよ。
特に、車移動の多い人は、歩く日や自転車の日を意識的につくると良いですね。