意外と知らない!貧血の種類って?!
女性に多い貧血症状ですが、貧血にもいろいろな種類があることを知っていますか?
今回は、そんな意外と知られていない貧血の種類についてご紹介します。症状や原因が異なるので、“最近、なんだか体調が良くない”という方は必見!
1、 鉄欠乏症貧血
鉄欠乏症貧血は、貧血全体の約7割を占めるともいわれています。原因は、赤血球の主な原料となる鉄が不足するため。
さらに鉄不足の原因は、偏った食生活や無理なダイエット、妊娠中や授乳中、何らかの病気によって起こる出血や吸収率の低下が考えられます。
この貧血タイプは多いですが、あくまでも割合なので、貧血症状が出ている場合にはまず血液検査をすることをオススメします。
2、 再生不良性貧血
再生不良性貧血は、他の貧血タイプと違いすべての血球(赤血球、白血球、血小板)が減ってしまいます。
一般的な貧血症状(めまい、息切れ、疲れやすい)に加え、抵抗力が下がるので感染症にかかりやすくなることも。
症状はゆっくりと進むため、気づいた時にはかなり進行しているケースが多いのだとか…。
3、 失血性貧血
失血性貧血は、急性もしくは慢性的に血液を失うことで生じる貧血(出血性貧血ともいいます)。
血液が失われることで、血色素や赤血球の生産が間に合わなくなってしまうのです。主な原因は、外傷や子宮外妊娠、血友病など。
4、 溶血性貧血
溶血性貧血は、赤血球の寿命が短縮した場合に起きる貧血です。(通常、人間の赤血球は約120日の寿命があると言われていますが、それが一気に10分の1程になってしまうのだとか)
よく見られる「自己免疫性溶血性貧血」の場合、原因は体内に赤血球を壊す抗体が作られてしまうため。一般的な貧血症状のほか、黄疸がみられるのが溶血性貧血の特徴と言われています。
5、 ビタミンB12欠乏症貧血・葉酸欠乏症貧血
血液を作るために欠かせないビタミンB12や葉酸の不足により生じる貧血(巨赤芽球性貧血、悪性貧血ともいいます)。
一般的な貧血症状に加え、食欲不振や下痢、足のしびれ、白髪の増加、舌の荒れなどがあります。
脳貧血の場合も?!
同じ「貧血」という言葉がつきますが、鉄欠乏症貧血と脳貧血はまったくの別ものです。ただ、症状が似ているところがあるので、勘違いしてしまうことがよくあるのも事実。
脳貧血は、血液自体には問題がなく、多くの場合自律神経の乱れにより脳に血液が循環しなくなることで起きます。満員電車での立ちくらみやめまいは、まさに脳貧血と言えるでしょう。