他人事ではない認知症…その予防にアロマケアが有効!?
認知症になると・・・
「人や物の名前が思い出せない」
「同じ話を何度もする」
「最近のことを思い出せない」
「料理を手際よく作れない」
など、日常生活に支障をきたしてきます。
認知症は老化現象の1つと思ってしまいがちですが、老いにともなう「病気」の1つです。
若くても、発症するって本当!?
また、認知症は高齢者に多い病気ですが、働き盛りの年代でも発症することがあります。65歳未満で発症した場合を「若年性認知症」といい、その初期症状としては「物忘れが多くなった」「仕事や家事の段取りができなくなった」などがあげられます。
働き盛りの家族が認知症になってしまったら、経済的な負担も大変ですね。早期発見・早期治療が重要であることに加えて、認知症発症の10年~20年前から脳内の変化が始まっていることから考えると予防も大事になってきます。
嗅覚がおかしくなったら、要注意!
最近の研究によると、アルツハイマーの患者さんには嗅覚機能障害がよくみられるそうで、家族が最初に気づく主な例では「料理の味が今までと違う」「傷んでいる食材に気付かない」等があるそうです。
また、認知症を発症すると最初にダメージを受けるのは脳の一部である海馬ではなく、海馬につながっている臭いを感じる「嗅神経」であることもわかってきました。
そこで、嗅神経を刺激して機能を再生していけば、それにつながる海馬を活性化して認知症になるリスクを下げたり、予防ができるのでは・・・という考えがでてきました。
アロマが認知症予防に??
そこで取り入れたいのが、アロマテラピーです。エッセンシャルオイルの香りが、脳の嗅神経細胞を刺激します。方法としては芳香器を使い、昼と夜に2時間ずつ部屋に香りを拡散させます。お勧めのエッセンシャルオイルは、昼用としてローズマリー・カンファーやレモン、夜用としてオレンジスイートやラベンダーです。
昼用
- ローズマリー・カンファー・・・海馬に働きかけ、集中力や記憶力を高める効果があります。
- レモン・・・脳を刺激して、集中力や記憶力を高める効果があります。
夜用
- オレンジスイート・・・リフレッシュ効果やリラックス効果、そして落ち込んだ気分も前向きにする効果があります。
- ラベンダー・・・自律神経のバランスを整える作用があり、深くリラックスさせる効果があります。
このような効果の違うエッセンシャルオイルを使うことで嗅神経を刺激して、昼間は交感神経を活性化させて自然と体を動かし、夜はリラックスすることでよく眠れるようになります。
「なってから」ではなく、「なる前に」「ならないように」今からアロマケアを始めておくと良いかもしれません。