知っておきたい!『PTSD』のこと~イライラするとき~
恐怖体験によって引き起こされるPTSD(心的外傷後ストレス障害)という病気。
あなたはどのくらい理解できていますか?
今回はPTSDについて詳しく解説します。
地震大国である日本に住んでいる私たちは、決して他人事とは言えませんよ…?!
PTSDって??
PTSDとは、Post Traumatic Stress Disorderの略。
恐怖体験や過度な精神的ストレスによって引き起こされる病気です。
具体的には「大地震」「事故」「暴力」「犯罪被害」などが原因となります。
しかし同じ体験をしてもPTSDになる人もいれば、ならない人もいます。
心が弱い人がなる病気…と思われがちですが、実際にはどんな人がなりやすいのかは分かっていないそうです。
どんな症状が出るの?
1、 精神的に不安定になる
ふと恐怖体験を思い出してしまい、その時に味わった感情がよみがえります。
「怖い」「辛い」「悲しい」「怒り」などあらゆる感情が溢れ出して、精神的に不安定になりやすいでしょう。
そうした状態を周りから理解してもらえず、さらに辛い思いをしてしまうことも…。
2、 常にイライラする
いつ恐怖体験を思い出すか分からないので、常に緊張感があります。
その結果、周りのことに対して敏感に反応してしまい、イライラしやすくなるでしょう。
よく眠れない人も多いようです。
3、 行動が制限される
恐怖体験を思い出すきっかけやタイミングは、自分でもよく分からないことがほとんど。
そのため、自らできる限り行動を狭める傾向にあるようです。
人によっては一般的な日常生活すら送れないケースもあります。
4、 心を閉ざしやすくなる
PTSDを発症する前までは愛情深かった人が、発症後はあまり人に心を開かなくなる場合があります。
辛い記憶から自分を守る、いわば防衛本能のようなものですね。
PTSDは完治できるの?
PTSDを完治することは、現代の医学では難しいと言われています。
しかし、医師の指導のもと治療を重ねることで、ほとんど症状が現れなくなる人もいます。
また早期発見・早期治療も大変重要です。
「持続エクスポージャー療法」「認知療法」「眼球運動脱感作療法」「グループ療法」「薬療法」など、治療の種類はさまざま。
どの治療法を行うにしても、きちんと専門医師の指導のもとに行うことが大切です。
ちなみにPTSDは女性ホルモンであるエストロゲンが関係しているため、男性より女性のほうが発症しやすいと言われていますよ。